あらすじ:泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男 は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場——。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。(by Amazon)
複数の物語が同時に進み、繋がって行く手法で進むストーリーは割と好きだ(群像小説という)。5つの物語(商品説明では4つとあるが、私は5つだと思う)が、進むにつれて、様々なシーンで交差し、繋がって行く。相変わらず伊坂幸太郎氏の作品は、伏線が複雑なのに、うまく取りなして行くところがすごい。
ゴールデンスランバーもそうだったんだけど、やっぱり緊迫感は感じなかったなぁ。あと女心もイマイチ通じないのは、致し方ないのか。なので、あまり女性を主人公にしないといいのかも。(^^;
あと、残念だったのは最後のこの5つの物語で登場人物全員の安否(?)が分からなかったこと。「え?結局あの人はどうしたの?」とか思ってしまうのは、読み手がそれぞれの人生観で読んでしまうから、群像の中にいる登場人物のプライオリティが違ってしまうからだろう。
並行して進んでしまうから、それぞれに思い入れのある登場人物が出来てしまう。だから、その人が放っておかれてしまうと、読んだ後にちょっと後味の悪さを感じてしまうのだ。
伊坂幸太郎氏の作品で、やや残念なのはそういうところかな。
もちろん、本作は本作で楽しめましたが、☆は3つといったところか。

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